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ジャパンライフ被害対策富山弁護団が結成されました

2018年2月13日,ジャパンライフ被害対策富山弁護団が結成されました。

 

「ジャパンライフ」とは,磁気ネックレス等を販売する会社です。

同社は,それらの物品の購入者に対し,購入した物品を他人に賃貸すれば年数パーセントの利益(賃料)を得ることができる(このような形態の契約を「レンタルオーナー契約」と表現しています)といったうたい文句で,高額な物品を販売していました。

 

従前から特定商取引法違反などにより行政処分を受けていましたが業務が続けられ,昨年12月に事実上の倒産。今年2月9日には,購入者が同社の破産を申し立てています。

 

富山県弁護士会が1月22日に実施した無料電話相談には,多数の被害者から相談の電話がありました。被害者の中には,5000万円を超える金額の契約者や,倒産の1~2ヶ月前に勧誘されて取引を始めた方もおり,被害は極めて深刻です。

 

このような深刻な被害を目の当たりにして,富山県弁護士会の弁護士有志が被害対策弁護団を結成しました。

当事務所の弁護士坂本と中村も弁護団に加入しております。

 

ジャパンライフに関するご相談は,以下の法律事務所までお電話ください。

呉東にお住まいの方→神田法律事務所(電話076-491-2477)

呉西にお住まいの方→作井法律事務所(電話0766-26-0062)

 

もちろん,当事務所でもご相談をお受けいたしております。

 

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弁護団結成を報じる2018年2月14日付北日本新聞


日弁連が憲法ポスター・クリアファイルを無料配布

2018年1月26日

日本弁護士連合会が昨年,日本国憲法施行70年を記念するポスターを募集したところ,たくさんの応募があり,その中でこのポスターが金賞に選ばれました。

 

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兵隊になってお国のために死ぬという夢。それがかなわなくてよかった。というポスター。

惹かれます。このセンス。

 

そしてこのポスター,日弁連がA2版のものを無料で配布するとのことです。

さらに,A4クリアファイルも無料配布とのこと。

なんと太っ腹な。

 

お問い合わせは,日弁連人権第二課(03-3580-9507)まで。

詳しくは日弁連のサイトまで。

 

 


「憲法的刑事弁護」を読む

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(今回は弁護士でない方にはちょっとピンとこないかもしれない話)

 

「憲法的刑事弁護 弁護士高野隆の実践」

(木谷明編集代表,日本評論社)

 最近,この本を読んでいます。

 

 高野隆弁護士の刑事弁護の実践例を,座談会や弁論(裁判員裁判での弁論の書き起こし)で教えてくれる本です。

 

 高野隆弁護士と言えば,刑事弁護をやる弁護士ならば知らない人はいない(知らないならモグリと言える)ほどの,刑事弁護のエキスパート。その「実践」を知りたくて読んでいます。

 

 買って正解でした。

 

 多くの弁護士も同じだと思いますが,私は重大事件の私選弁護や裁判員裁判対象事件の国選弁護を除き,刑事弁護は全て1人で行っています。なので他の弁護士の刑事弁護を見る機会がほとんどありません。刑事弁護はどうしても「自己流」となってしまいます。

 

 もちろん,毎年必ず刑事弁護の研修を受けています。しかし,「実際にこういうことで悩みながらこういう弁護をした」といった「実際の」弁護は,研修ではほとんど学べません。

 通常の研修では,無罪をとった弁護はどのくらい大変だったのか,どのくらいのことをしないと無罪をかちとれないのか,こういった感触を得ることがあまりできないのです。

 

 しかし,いま読んでいるこの本は違いました。実際に高野弁護士が受けた事件について,何を考え,どのような弁護をしたのか,ということがいくつも載っています。

 刑事弁護をする弁護士には必読の書です。


虚偽自白をとる方法(袴田事件)

2016年12月18日

今日の朝日新聞デジタルで,次のような報道がありました。

「トイレ行かせず自白迫る 袴田事件,取調べ内容判明」

(→魚拓

 

 「袴田事件」とは,1966年に静岡県清水市(現静岡市)で起きた強盗殺人及び放火事件の被疑者として当時プロボクサーだった袴田巌さんが逮捕され死刑判決を受けた事件です。袴田さんは逮捕・勾留中ずっと,自分は犯人ではないと否認していましたが,勾留期間(延長期間を入れて20日間)満了の3日前に「自白」してしまいました。公判(裁判)段階で再び否認に転じましたが,1968年に静岡地裁で死刑判決がなされ,控訴,上告も棄却されて1975年に死刑判決が確定しました。

 その後袴田さんは,1981年に第1次再審請求(確定判決が誤りであるとして争う手続)を行いましたが棄却され,さらに2008年に第2次再審請求を申し立てました。そして2014年,ようやく静岡地裁が再審請求を認め,同時に死刑と拘置の執行停止を決定して,48年にわたる拘束が解かれました。

(詳しくは「袴田ネット」をご覧ください)

 

 第2次再審請求の中で,袴田さんの取調べや弁護人との接見を録音した録音テープの存在が明らかになり,それが弁護人に開示されて,内容が分析されました。今回の朝日新聞デジタルの報道は,その分析内容に関するものです。

 

 報道によると,袴田さんが「すいません,小便行きたいですけどね」と求めたところ,2人の取調官が「(小便を)やらしてやる」「その前に返事してごらん」などと言って自白をさせようとしたということです。録音テープにはその後,「便器もらってきて。ここでやらせればいいから」という取調官の声が入っていて,「そこでやんなさい」と袴田さんを促す様子や,「出なくなっちゃった」という袴田さんの声,続いて実際に小便するような水の音なども確認できるということです。

 

 狭い取調室において人前で排尿させられることを想像してみてください。音を聞かれ,臭いをかがれ,姿勢や動作全てを見られます。もしかすると性器を見られていたかもしれません。どうでしょう。袴田さんはどれほど恥ずかしく,どれほどプライドを傷つけられ,尊厳を踏みにじられたたことか。

 

 袴田さんは1審の静岡地裁の公判で、「(小便を)やらせないことが多かったです。まともにやらしちゃくれなかったです」「取調室の隅でやれと言われてやりました」と,取調室で排尿することを強要されたと供述しました。これに対し,取調官は「そのようなことはありません」などと否定する証言をしていました。

 

 今回発見され分析された録音テープにより,袴田さんが供述したことが真実であり,取調官が偽証していたということが明らかになりました。 

 

 以前,「裁判員になるために知っておきたい3つのこと」にも書きましたが,密室での取調べでは,私たちの想像を遙かに超える暴行・脅迫や,人の尊厳を踏みにじる行為が行われることがあります。そして,取調官は,そのようなことは行っていないと嘘をつくことがあります。

  袴田事件はまさにそれでした。

 

 そのような狂気に満ちた取調べをさせないために,あらゆる事件の取調べを録音・録画する「取調べの可視化」が絶対に必要です。最近の法改正で裁判員裁判対象事件の取調べが可視化されることとなりましたが,不十分です。軽微な事件も含む「あらゆる事件」の可視化が必要です。


木村草太さん講演会

2016年9月28日(水)に,富山県弁護士会が主催する

 

新進気鋭の憲法学者木村草太さんの講演会があります。

 

演題は「憲法と安全保障法制」

 

入場無料でどなたでも参加できます。

ふるってご参加ください。

 

日時:9月28日(水)午後6時~

場所:サンフォルテ2階ホール

 

詳細は以下のちらしと弁護士会ホームページで。

 

木村草太さんと言えば,沖縄タイムスの木村草太の憲法の新手がとてもおもしろいです。おすすめします。

憲法問題講演会チラシ最終案16.8.23_01

 

 


「地域ケア会議」って何だ?

2016年8月19日(金)に,高岡市の「守山・二上・能町地域包括支援センター」で開催された「地域ケア会議」という会議に参加してきました。

  地域包括支援センターって何?

  地域ケア会議って何?

今回はそのことを書いてみようと思います。

 

 地域包括支援センターとは,高齢者が住み慣れた地域で安心して過ごすことができるよう,そのセンターの担当地域に住む高齢者に対し,保健,医療,福祉その他のサービスを総合的・継続的に提供して,地域の包括的な支援を行う総合機関です。介護保険法115 条の46に根拠規定があり,市町村がそれを設置することができるとされています。

 富山県内全体で62箇所あり,そのうち高岡市には11箇所あります。

 →一覧はここ。※エクセルファイルのダウンロードリンクです。

 

 富山県弁護士会が昨年来富山県内の地域包括支援センターに呼びかけ,センターが直面する法律問題について弁護士が法的なアドバイスをするという事業が,今年4月から始まりました。弁護士会ではこれを「地域包括支援センター支援事業」と呼んでいます。

 私は守山・二上・能町地域包括支援センターの相談を担当することになりました。

 

 同センターから初めて受けた相談は,

「ある高齢者が認知症になって金銭管理がうまくできていない。本人にはその自覚がないようだし,援助する家族もない。どうすればよいか。」

といった相談でした(個人が特定できないように相談内容を少し変えています)。

 

 弁護士が高齢者の認知症や金銭管理の相談を受けるときは,通常,その高齢者の家族が相談に来られます。つまり家族の支援を見込むことができるのです。

 なので,弁護士の通常の回答は概ね,「本人の判断能力について医師の診断書をもらい,家庭裁判所に成年後見開始の審判(または保佐開始の審判)を申し立てましょう。後見人(保佐人)にはご家族のどなたかがなりましょう。」といったものになります。

 

 ところが今回の相談は,家族の支援がない,本人にも病識がないというのです。う~ん,と考えてしまいます。センターのケアマネジャー(その高齢者のケアをどうするかについて総合的に検討し計画を立てる専門家)もその他の関係者も頭を抱えておられました。

 

 こうした困難事例があったとき,本人の介護や支援に関係する様々な職種の方(例えば医師,保健師,ケアマネジャー,社会福祉士,介護福祉士,民生委員,福祉用具業者など)が集まって,本人の具体的な生活歴や現在の生活状況,病歴,家族関係などの事情を報告し,様々な視点から解決の糸口を探っていく会議が開かれます。これが「地域ケア会議」です(「ケース検討会議」という場合もあるようですが,使い分けはよく分かりません。)。

 私が相談を受けた件の高齢者についても地域ケア会議が開催され,初めて私も参加したというわけです。

 

 地域ケア会議では,司会者が限られた時間内で本人の抱える問題点を抽出し,これを集団討議しました。

 本人の重要問題は,認知症と不適切な金銭管理です。

 私は,①成年後見は無理で保佐相当ではないか,②保佐の場合,本人の法律行為(例えば公共料金や介護サービス契約や支払い)の代理権を保佐人に与える場合は本人の同意が必要,③そうすると本人に認知症の病識がなく金銭の自己管理に固執された場合は金銭管理がうまくできない,といったような話をしました。

 もっともこのような話では何も解決しません。その後,私もいろいろ分からないことを質問したり,医師やケアマネジャーなどの意見も出て,社会福祉協議会の日常生活自立支援事業にうまく結びつけることができないか追求するという方向になりました。

 

 制度の隙間がまだまだあることや,地域包括支援センターが困難な状況に置かれた高齢者の支援のために真剣に向き合っていることが理解できた有意義な機会でした。
 介護や福祉の最前線にはいつもこのような方々が活躍されているのですね。


おすすめ憲法本

憲法学者の樋口陽一さんと小林節さんの対談本

「憲法改正」の真実

を読みました。

 

昨年9月19日にいわゆる安保法制が成立した。

これは「立憲主義と民主主義の破壊」であった。

この対談本は,そのことに警鐘を鳴らしています。

 

また,安保法制にとどまらず,自民党が2012年に発表した改憲草案の中身を検討し,憲法制定権力の意味と力にまで踏み込んだ語りには脱帽でした。さすが憲法学者。

 

立憲主義とは,簡単に言うと「憲法で国家権力を縛り,個人の基本的人権をまもる」という考え方のことです。

主権者教育の話の中で,「憲法が国に命令する」というくだりがでてきますが,これが立憲主義です。ちなみに,同じ話の中で「自分たちのことは自分たちで決める」ということも出てきますが,これが民主主義です。

 

昨年の安倍政権は,この立憲主義と民主主義いずれも破壊した。

一種の革命あるいはクーデターであった。

いまこそ,私たちの憲法を,立憲主義を,取り戻さないといけない。

これがこの本の核心部分です。

 

安保法制や改憲草案の本質が読み解けます。お薦めします。 

 

「憲法改正の真実」表紙-crop


「高校生消費生活講座」で講演しました(砺波高校)

2016年7月7日(水)
 「主権者教育」に続いてその翌日は「高校生消費生活講座」でした。

 

 「高校生消費生活講座」というのは,富山県弁護士会の消費者問題対策委員会が10年ほど前から高校生向けに行っている消費者教育の一つです。富山県消費生活センターとタイアップし,県内の多くの(実数は分かりませんがかなり多くの数だと聞いています)高校に弁護士を派遣して,若者が遭いやすい消費者被害の実態や契約の基礎について講義しています。

 

 私はここ数年,県立砺波高校に派遣されており,今年も同校の1年生約200人にお話をしてきました。

 高校生が160707高校生消費生活講座(砺波高校)-34_merged_01遭遇するものといえば,やはり携帯・スマホが発端となる被害です。
 私の携帯やスマホにも毎年何件かの詐欺メールが届きます。それをネタにして,奴らはどうやって騙してくるのか,どこが騙しのポイントなのか,といった騙しのテクを披露しています。

 

今年はさらに「デート 商法」の手口も話してきました。

 

 

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架空請求メール

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私のスマホに届いた詐欺メール

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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松潤からもメールが届く(笑)

 途中,「あっ」と驚くある動画(企業秘密なので非公開。笑)を見てもらったり,かつて私がヤミ金と交渉した際の会話を聞いてもらったりすると,生徒たちはとても興味を示してくれます。

 

 まだまだ社会にもまれていない純粋な生徒たちに,世の中ひどい奴がいるんだということを知ってもらい,自己防衛の仕方を教示した上で,何かあったらとにかく「消費生活センター」に相談するようにと強調しています。

 

 この活動が,若者を守る一助になれればいいなと思います。


「主権者教育」授業をしてきました(富山商業高校)

2016年7月6日(水)

 弁護士会の法教育委員会が実施している「主権者教育」授業の講師として,富山商業高校3年生の一クラスで授業を行いました。

 18歳選挙権が認められ,7月10日の参議院議員選挙で投票する生徒がいるということで,県内全域で高校生向けの主権者教育が行われています。弁護士会が全面バックアップ。過去には石動高校でも同じような授業を行っています。

 

 「主権者」とは,国の主人公のこと。生まれたばかりの赤ん坊から老人まで,国民全員がこの国の主権者・主人公です。

 「国の主人公」とは何? それは,「自分たちの国のことは自分たちで決める」(民主主義)ということです。そこには,「自分のことは自分で決める」という自己決定権(憲法13条)の考え方が根底にあります。

 

 授業ではこの図を黒板に貼り,国の仕組みと選挙の大切さをまず伝えました。

160706富山商業用貼り紙-crop

 

 この図の右下(国会・内閣・裁判所)の位置には,かつては王様がいました(憲法はなし)。王様は国民に縛られることなく国の決まりを作り,重税を課し,戦争をし,気に入らないことを言う国民を逮捕しました。こんなことになるのは,自分たちのことを自分たちで決めていないからだ,それではダメでしょ。ということで,国の決まり(法律)は国民の代表者(国会議員)によって作ることになります。

 ここに,選挙の大きな意味があります。自分で決める,自分をまもるための選挙。

 

 こうして自分たちの代表者の作る法律であれば,だいたいの法律は問題がなくなっていきます。

 しかし時には,自由を制限しすぎたり,人を平等に扱わなかったりする法律が作られることがあります。代表者の作る法律でも間違いが起こる。

 そこであらかじめ「憲法」を作っておき,「基本的人権は侵害してはダメ」「法律も憲法に違反してはダメ」という縛りをかけて,代表者・法律をも縛るのが,憲法です。憲法は国に対する私たちからの命令です。

 

 このような説明の後,若者支援を重視する「あおぞら党」と高齢者支援を重視する「ゆきぐに党」の演説(どっちも弁護士がやります)を聴いてもらって,どの政党を支持するかについて,生徒5~6人ごとにグループ討論をしてもらいました。

 

 そうしたら,素晴らしい意見が出るわ出るわ。なるほど!そういう視点では見てなかったな,という意見がたくさん出ました。あるグループからは「あおぞらもゆきぐにもダメ。第3党を作ります」なんてことも。

 

 生徒たちは,他のグループの意見を聞いて新しい視点・考え方を知り,議論が深まったようでした。選挙では,他の人の意見を聞くことも大切。人が投票するから自分もこの候補に,といって流されるのではなく,いろんな意見を聞きよく考えて「自分のことは自分で決める」ことが大事です,と締めくくりました。

 

 短時間で伝えるのはなかなか難しいですが,楽しい経験でした。


「イタイイタイ病弁護団の軌跡」を見てきました

2016年5月4日,イタイイタイ病資料館で

写真展「イタイイタイ病弁護団の軌跡」を見てきました。

 

 写真は数十枚。提訴から一審判決,控訴審判決を経て,三井金属との間で誓約書と協定書を取り交わすまでの原告団・弁護団の軌跡を追っていました。

 写真展は撮影禁止だったのでここではお見せできなくて残念です。

 

 富山地裁の民事部に訴状を提出する場面や,証人尋問直前に近藤忠孝弁護士らが法廷内の机に図面を広げて尋問の準備をしている場面など,今では考えられないアングル(※)で撮影されたものが数多くありました。

 また,裁判所による神岡鉱業所や用水路の検証の写真もありました。当時の原告らや弁護団の息づかいが感じられる貴重な写真ばかりでした。

※今では考えられないアングル:現在の裁判所では廊下も含めて構内は全て撮影禁止とされていますが,イ病訴訟の当時は,民事部受付の横や後ろから撮影したり,法廷内での準備,尋問の様子まで撮影できたようです。

 

 撮影は写真家の林春樹さんによるものです。

 3年ほど前,神通川流域カドミウム被害団体連絡協議会(被団協)が保管していた林さんのポジフィルム(現在はイ病資料館に移管されたかもしれません)を見せていただいたことがありますが,ものすごい枚数でした。今回の写真展の写真は数十枚もありましたが,それでも,この膨大な量の写真からピックアップされたごく一部ということです。

 

 ちなみに,イ病の訴訟前~訴訟後の合計約45年間の闘いの中心には,イタイイタイ病対策協議会(イ対協)の会長小松義久さん,副会長の江添久明さんと髙木良信さんがいました。このお三方とイ病弁護団元事務局長の木澤進弁護士(故人)が,45年間にわたるイ病の闘いについて対談した証言記録集があります。

 

「語り継ぐイタイイタイ病住民運動

   ―富山・神通川流域住民のたたかい」

運動史表紙2

 

 ぜひ読んでみてください。

お買い求めはこちらから→Amazon

(実は,私はこの本の編集にかなり深く関わっていたのです。宣伝すみません)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また,イ病について貴重かつおもしろい資料が公開されているので,この際にご紹介しておきます。

 旬報社が,過去に発刊した歴史的な出版物を「デジタルライブラリー」としてウエブ上で公開しています。その中に,

「イタイイタイ病裁判記録(第一集)」

があります。→ここで公開。

 

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 第二集以降もあるようですが,公開されているのは第一集だけです。

 しかし,その内容たるや,訴状,答弁書,原告・被告の準備書面,証人尋問調書,検証調書,裁判官忌避申立書など,当時の訴訟上の闘いがよく分かる興味深い資料です。

 

 実はイ病訴訟の記録集は旬報社ではない出版社から出たものがあり(私はイ病弁護団に加入した時にそれをもらって書棚に置いています。),旬報社が同様の記録集を出版していたことは最近まで知らず,意外な発見でした。

 私たち弁護団が持っている訴訟記録集は絶版でウエブ公開もしていませんので,旬報社版はとても貴重な資料ですね。


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高岡つばさ法律事務所のスタッフ
坂本義夫が日々の事を書き綴っています。

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