2015年2月28日
中部弁護士会連合会(愛知,三重,岐阜,福井,石川,富山の6県の弁護士会の集まり)の刑事弁護委員会主催で,「刑事弁護経験交流集会」が富山市のカナルパークホテルで開催されました。
この集会は毎年各県持ち回りで開催される刑事弁護の研修会です。20年以上続いているようです。
もともとは,10数人~30人くらいの弁護士が集まって文字通り刑事弁護に関する「経験」を伝え合うという趣旨だったそうですが,近年は若手弁護士増加の影響から,若い参加者が増加し,今年は120人の大集会となりました。
今年の集会のテーマは「責任能力を争う」でした。
世の中には,精神疾患によって自分の行為の善悪が分からなくなったり,自分の行為を正しくコントロールできなかったりする状態の人がいます。そのような状態の人が犯罪行為を行ってしまった場合,病気により犯罪を思いとどまることができない状態だったのですから,責任を問うことができない(なので処罰しない),という仕組みになっています。
そして,このような責任を問うことができる状態を「責任能力」といいます。
今回の研修は,責任能力がない人が誤って処罰されてしまわないよう,弁護士がどのような弁護活動を行うべきか,という研修でした。難しいけどとても勉強になりました。
ちなみに,後半のパネルディスカッションでは,私がコーディネーターを務めました。